主同士の確執も、レースに及ぼす影響が大きい。
大物でいえば、フサイチの関口房朗は、アドマイヤの近藤利一氏の天敵だ。関口氏は一匹狼的な存在なので、周囲の雑音もおかまいなし。メディアに頻繁に露出を繰り返し、自分の所有馬が走る時には派手ないでたちでパドックに登場して喝采を浴びるなど、近藤氏ならずとも、眉をひそめる人が少なくない。
またディープインパクトの金子真人氏も、近藤一派に「新参者のくせに生意気だ」と嫌われている。
この馬主同士の攻防が「あいつの馬だけには負けたくない」的な意地につながり、それがレース展開に影響する。たいていは調教師に指示が出されるが、馬主によっては騎手にまで指図する。「じゃあ自分で乗れば」と反抗したくなるほどの無理な命令にも、騎乗馬確保のために黙って従う騎手もいる。しかし、相手は生き物。すべてが騎手の意のままに動くわけではない。それでも馬主の目には騎手のチョンボとしか映らず、横暴な馬主の鶴の一声で、他の騎手にあっさり乗り替わりということは、日常茶飯事。
また、馬主はたいてい、東京競馬場や京都競馬場など、各競馬場の馬主会に所属しているのですが、ここ数年の東京馬主会の内部紛争は目に余るものがある。最近では、権力欲の強い一部馬主に実権が握られ、馬主会で動かす資金の流用や、馬主の特権を一部馬主で独占しようという動きがあるのです。
その結果、それを阻止しようとした常識人とされる馬主たちが役員から排除され、今は副会長をつとめるK氏が会を牛耳っていると言われる。
かつて有名馬を多く所有していた常識人の代表であった馬主のW氏の馬の成績が最近パッとしないのも、馬主会のゴタゴタが影響している。あまりにひどい状況のため「馬主なんてやってられない」という心境。
このような馬主同士の裏事情を知ると、あの馬主の馬を勝たせないためにわざと自分の馬(勝つ可能性のない馬)を出走させて、邪魔をしてみたりすることも多々ある。例えば、勝たせたくない馬主の馬が逃げ馬なら、わざと競りかけていって潰すというわけ。
このように、馬主同士のいざこざが馬券に影響することがかなりの数になるので、やはり馬主情報というのは、サークル内部の情報と合わせて、私の馬券必勝法の欠かせない条件になっている。
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